おっぱい、おっぱい、おっぱい。
生んだらきっと、出るようになるのだと思っていました。
厳密に言うと、産後勝手におっぱいが出るわけではなく、
赤ちゃんに吸ってもらうことでプロラクチンというホルモンが生成されて出るようになるということは知っていたので、
正しい努力を然るべき手順で踏めば、おっぱいって出るようになるのだと思っていました。
しかし、、
生んでみて、頻回授乳してもぜーーーーんぜん出るようになりませんでした。
出なさすぎて入院中に病みました。
今は母乳よりの混合で絶賛授乳中ですが、産後一番辛かったことは産院の授乳指導と頻回授乳で眠れないことでした。
こちらのシリーズでは産院の授乳指導で精神を病んだ私が、卒乳or断乳するまでを綴っていきます。
ちなみに、正しい授乳のFAは“産婦人科医ママと小児科医ママのらくちん授乳BOOK”を読むことです。
とりあえず現在妊娠中の方は上記を読んでおけばOKです。
全国の産婦人科・助産院の病室に置いておいて、正しい知識にアクセスできるようにしてほしいくらいです。
独断と偏見ですが、世の書店に並んでいる授乳に関する本の9割はおっぱい右翼、残りの1割がおっぱい左翼とその他という印象です。
ご紹介した本は右翼でも左翼でもない中立の本です。
産後慌てて手にとった偏った本でさらに追い詰められる可能性が否定できないので、この一冊があれば安心です。
産前・産後の忙しい時に一冊読む気がしないよ!という人は厚生労働省の授乳・離乳のガイドもさらっと読めておすすめです。
プロローグ編ということで、
出産前に助産師さんからおっぱいをどうしたいか聞かれたのはたしか24週の検診のときでした。
助「ところでおっぱいはどうしたいと考えている?」
き「おっぱい??(おっぱいが一体何!?)」
助「完母にしたいとか、仕事復帰するから完ミにしたいって人もいるし、希望はあるかな?」
き「あ~それなら混合がいいです。具合悪い時とか夫にも赤ちゃんみてもらいたいので」
助「そうなんだね。お母さんが無理するのは良くないから、うちの病院では無理に完母は勧めていないから。」
もともと授乳については夫婦でも混合でいこう!と話しており、
・体の弱さには自信があるので、完母だと病気したとき詰む
・保育園に預ける予定なのでミルク飲めないと困る
という理由から、完母の選択肢はありませんでした。
その後も検診の時に授乳について聞かれた折りには、完母にこだわりはなく、混合で行きたいと念押ししていました!
今となってはここでおっぱい右翼だと気がつけたであろうタイミングは、産院が開催する母乳育児についての母親学級でした。
スルーしちゃったけどさ。
母親学級は参加者6名で助産師さんを囲んで受講する形式で、母乳育児についての話を聞く会でした。
軽く自己紹介をしたあとは、母乳育児とミルク育児のメリットデメリットを各自考え、ディスカッションしました。
ここまでは右翼でも左翼でもなかったです。
ディスカッションが終わり、NPO法人 ラ・レーチェ・リーグ日本の資料を元に助産師さんからのありがたいお話を聞きます。
これがもうひたすら母乳マンセー、母乳って最高!!!な内容でした。
今資料を読み返しても、母乳がじゃばじゃば出る(もしくは出るようになる)ことを前提としているので、体質的にあまりでないお母さんが読んだら余計追い詰められる気が・・・。
ミルクの足し方などには一切触れられず(体重が増えない・おしっこが少ない場合は専門家に相談になっている)、
ただただ母乳で頑張ろうぜ!!な体育会系な内容でした。
ラ・レーチェ・リーグのHPを見るとミルクについて触れてあったので、ひょっとしたら頂いた2枚の資料以外にも別の資料があるのかもしれません。
助産師さんからは母乳育児で肥満を防げる、アレルギーを防げる、IQが高くなる等々話がありました。
私完母で育てられていますが、アレルギーのデパートのように色々ありますからねー。
クラスの最後に感想と今後の抱負を発表する時間があり、私がトップバッターで指名され、
「コロナで里帰り出産できませんし、お互いの両親に手伝いに来てもらうこともできません。無理はできないので、ミルクを使いながら混合で頑張ります!」
と混合宣言したら、場の空気が一瞬凍りました。
もっとみんなの話を聞きながら進めればよかったねと助産師さんからもなぞのフォローがありました。
私の宣言のせいか、はたまたおっぱいマンセーな話に思うところがあったのか、その後全員混合宣言(完母目指していたママさんまで!)。
なんだか偏ったクラスだったなあという所感でした。
母乳育児について、メカニズムやスムーズに始める準備、母乳トラブルの対処など体系的に学びたかったので、3,000円出して参加しただけに残念でした。
そして検診では混合に理解を示してくれる様子だったのに、この母親学級こそが病院の方針を示していると気がついたのは入院してからなのでした。
ぱいぱにっく①に続く。
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